「燗酒を平野寿将の料理と共に研究する会」

元々日本酒はお燗して飲まれるものでした。

「冷や酒を飲ませる」という言葉の印象の通り、冷たいお酒は敬遠されていました。

その昔、日本酒を美味しく飲ませる料亭や小料理屋には「お燗番」という燗を担当する

専門の提供者がいました。

料理の流れやお客の様子を見ながら、微妙な燗温度を調整し、絶妙なタイミングで提供する

技をもつ、いわば唎酒師の元祖ともいえる存在でした。

最初は熱めに設定し、酔いが進んできた頃は割り水をして度数を下げるなど、お客の

酔い心地や食べる料理に合わせて提供し、数種類しか無い日本酒を最後まで飽きさせず

燗酒を楽しませていました。

実は燗酒は、冷酒に比べ体にもいいのです。

冷たいお酒は、胃をそのまま通過し腸で吸収されますが、温かいお酒は胃で吸収されます。

そのため、アルコールの吸収が柔らかで翌日にも残りにくくなります。

冷酒には冷酒の楽しみ方があり、冷やした方が美味しいお酒もあります。

ただ、日本酒の魅力は温度変化を楽しめる世界でも珍しいお酒です。

皆さんと一緒に一歩踏み込んだ日本酒の魅力を体験したいと思い料亭こだまさん、

平野寿将さんのご協力の下、この研究会を企画させていただきました。

唎酒師　大江貴世子

というコンセプトで開催されたこの会！！












八幡川 純米大吟醸　　八幡川酒造株式会社（広島市佐伯区）

亀齢　入魂純米「山」 黄ラベル 生　　亀齢酒造株式会社（東広島市）　

美和桜　山廃純米「御結」 　　美和桜酒造有限会社（三次市）　

龍勢　生もと雄町純米原酒火入れ 　　藤井酒造株式会社（竹原市）　


これらを温度を変えて楽しみました。





平野さんがアテとして用意して下さった料理はこちら・・・


～お献立～

蓮芋、蓮根、蒸サザエの酢の物

初夏の野菜の冷たい炊き合わせ、南瓜豆腐、美味出汁かけ

鯛の昆布〆　煎り酒を付けて　　鰆のお造り

蛤と新牛蒡、観音葱の沢煮

鰆の実山椒焼き

アサリ雑炊
























大江さん、平野さんお疲れ様でした。



料亭こだま　の女将　千世さん　ありがとうございました。

ご参加いただいた皆様にもお礼申し上げます。